福利厚生(住宅手当)

給料は,基本給と手当て等で構成されています
住宅手当が5万円で給料が21万円のA君.
住宅手当が最大5万円で基本給18万円のB君.
月3,000円の会社の寮に住んでいる給料20万円のC君.
誰が得?

.ボーナス

基本給×倍数(月数)で支給されます.
給料21万円(基本給13万円+手当て8万円)で5.0ヶ月分のA君.
給料20万円(基本給18万円+手当て2万円)で4.5ヶ月分のB君.
どっちが得?

.離職率(反対は定着率)
3年内離職率48%で,社内平均年齢32才の会社に勤めているA君.
3年内離職率17%で,社内平均年齢37才の会社に勤めているB君.
どっちが安定?
(2010年大卒の3年内離職率は31%. うち,製造業では17%.千葉工大の”5″年内離職率はどこかの週刊誌調べでは40%を超えているとか.なお,低すぎるのも問題.5%などはありえない.逆にやめられないということ.健康を害して辞める人など,ある程度の離職は避けられない.)

 

.生涯賃金
サラリーマンの生涯賃金は2.1億円程度.零細企業は1.7億円,大卒で中小だと2億~3億円.院卒で大企業だと3億円以上.(大手電機は,技術系の採用枠の約90%が院卒.)

.年収
2014年の33才平均年収は442万(高卒なども含む).年収1000万円以上のサラリーマンは全体の3%程度(実際はもう少し高い).平均的な大卒サラリーマンの定年間際の年収は1,000万円程度.
尚,留年すると,勤続年数が減り,その分生涯賃金が減ります.定年時年収1,000万円+学費(100万円)+退職金の目減り+年金の目減り分,損をします.これに対し,大学院卒は,2年分勤続年数が減りますが,初任給が高いので,目減りするのは初年度の2年分(年収300万円×2年分=600万円程度).しかし,勤続3年程度で学卒の給料を抜き,10年程度で総額もほぼ上回ります.部長などに昇進する率も上がります.
(2013年の理系の大学院進学率は34%.2014年は36.5%. 千葉工大の進学率は14%程度,ロボでも20%程度.)

.エリア採用(企業によって言い方はまちまち)
転勤が無いが,昇進しにくく,給料体系も低め.昇進はするが,やはり給料は安いパターンもある.

.インターンシップ
インターンシップで学生の採用を判断する企業は多い.特に2016年の就活はこの傾向が強い.積極的にインターンシップに参加すべし.2022年現在,インターンシップはもはや工場見学ではなく,積極的な就活の場になった.

.税金
所得税(2015年現在)は,年収4000万円以上が45%,1800万円以上が40%,900万円以上33%,695万円以上23%,330万円以上20%,195万円以上は10%,その他5%.
生涯賃金2億円の人がもらえるのは,実際は1.5億円程度.ちなみに,税金は,このほか,住民税,相続税,消費税等.保険料まで考えるとたくさん支出がある.

.OB/OGによる就職の斡旋(リエゾン制度)
最近(2015年現在)の大手は,OB/OGを仲介した採用制度をとっている(例えば,東芝や日立).リエゾン(結びつきという意味)制度と呼んだりしている.大学や研究室にOB/OGが訪問し,そのOB/OGの推薦を経て,就活が始まる.このルート以外で内定を取ることは極めて困難.
似たケースとして,OB/OGの社内での評価が高い場合,研究室に採用枠が来たりする.
2023年現在は,OBが積極的に研究室訪問するケースが多くなった.採用基準は大学名だけでなく,研究室名になりつつもある.

.研修期間
一般的な企業の研修期間は半年以上.当然,入社後4月から.入社前2,3月から行うのは違法であるが,名前を変え,近いことをやる企業も出てきている.→大学の出口保証ができておらず,企業が大学を信頼していない.

.有給休暇
勤続年数によるが,年間23日ぐらい.そのうち,数日は組合などにより強制的に取らされる.日本の平均消化率は50%ぐらい(2015年現在).よって,自由に休めるのは,年間1週間程度.学生時代のグダグダ生活は出来ません.

.転職
基本的に学生時代と同じ努力で転職して生涯賃金が改善することはあまりない.よくて同レベル.改善するにはものすごい努力が必要(改善するかもしれないのは,職場の人間関係).ただし,転職しやすい社会になりつつある.いずれも個人の能力が高い場合のみ.
例えば,5年以上製造業に携わっていた人が,他社の製造業に移る場合は若干考慮されます.引き抜きは極まれ.

.奨学金
大手は,奨学生というものを募集している.学部は月5万円程度,大学院生は月8万円程度借りられる.就職すれば大抵は返済義務なし.他社へ就職すると返済義務が発生する.スーパー大手は,他社へ就職しても返済義務がない場合がある.学生課管轄.

.経団連とは?
一般社団法人日本経済団体連合会(Japan Business Federation).日本の東証第一部上場企業を中心に構成される団体。日本商工会議所、経済同友会と並ぶ「経済三団体」.日本の代表的な企業1,350社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体などから構成される.会長は東レの榊原 定征(2017年4月1日現在).
支持政党なども把握しておこう.

.連合とは?
日本労働組合総連合会(Japanese Trade Union Confederation).日本の労働組合は、主に企業別組合、産業別組合、ナショナル・センターという3層構造.加盟組合員は約686万人、連合は49の産業別組織と、47の地方連合会が活動.職場の改善などに取り組んでいる.「春闘(春季闘争)」は,労働組合が毎年春に行う、賃上げ要求を中心とする闘争.支持政党なども把握しておこう.

.世間の風当たり,あれこれ.
年収が少ないと銀行がお金を貸してくれません.→ 家が買えない.
(職業でも銀行からの借り入れ可能金額が変わります.また.福利厚生のいい企業は,低金利でお金を貸してくれます.)
国民年金は,65歳から支給(年間80万円程度).定年後の無収入の空白期間のために貯金が大切です.
企業年金とは?

23歳から80歳まで58年間家賃7万円の風呂付ワンルームに住み続けるために,7万円×14ヶ月(敷金礼金含む)×58年=5684万円かかります.
23歳から80歳まで58年間学食のA定食を食べ続けたとして,0.03万円×3食*365日×58年=1905万円かかります.
23歳から70歳まで48年間安っすい車に乗り続けるために,年間70万円(保険,燃料,車検他含む)×48年=3360万円かかります.
子供を一人育てるのに,2000万円かかるといわれています.現在,子供にかけた教育費と子供の学力に高い相関があります.当然,子供の生涯賃金にかかわります.
75歳から要介護になり85歳まで公的介護施設(入居希望が殺到する安価な介護施設)に入るために,月10万円×12ヶ月×10年=1200万円かかります.一般の施設はこの2倍から3倍.

物価は概ね年間2%づつ上がるように政府がコントロールしています.35年間で2倍になります.高校時代(1988)に食べたチャーシュー麺は700円ですが,昨日(2023)かいざんで食べたネギチャーシューは1150円です.なお,サラリーマン平均賃金は1990年と2020年でほぼ同じです.バブル時代とは比べられませんが...